天使のまゆげ
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   デヴィッド・シルヴィアンの2枚組コンピレーション・アルバム、
   「エヴリシング&ナッシング」。
   
   ジャパン脱退後、独自の表現を追及してきたその耽美で深淵な音楽は、
   生の根源を問うかのように、ゆっくりと心の奥底にまで入りこみ、
   聴く者をとても心地よい世界へ誘ってくれる。
   
   これはベスト盤ということもあり、アルバム自体の出来は、
   前作の 「Dead Bees on a Cake 」 の方が目指すものが明確で、
   より彼の世界にどっぷりと浸れるのだが、
   このアルバムは、何と言ってもジャケットだ。
   
   藤原新也がバリ島で撮った「マユゲ犬」。
   この写真を一目見て気に入ってしまったデヴィッドが、
   ぜひジャケットに使いたいと、直接藤原新也に電話したのだという。

   眉毛を持った犬が、何か言いたげに
   やさしい眼差しで、こちらを見つめている。
   生あるもの同士の、不思議な繋がりを感じてしまう。

   生の深淵を求め、表現をしてきた二人も、
   また、どこかで繋がっていたのかもしれない。

   ちなみにこの犬のことは、”マユゲ犬の伝説” と題して
   「藤原悪魔」という本の中に書かれている。   
   ・・・とても切ないお話です。

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by norazin | 2005-09-25 02:44 | 音楽


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