久々に写真集を買った。
鬼海弘雄の「ぺるそな」。
かつて『王たちの肖像』」、『や・ちまた:王たちの回廊』と、
同じシリーズで出ていたものの集大成になる。
オリジナルは大判三色刷りで、土門拳賞などを受賞したことで有名。
今回その普及版が出たので、買うことができた。
浅草にやって来る様々な人(王)たちを撮ったポートレートなのだが、
とにかくそのモデルたちが、すばらしい。
見方を変えると、「フリークスたちの人間図鑑」とも見えてしまうが、
どっこい、そこには王たちの毅然としたいでたちと、
その王たちに対する、写真家のやさしさと尊敬の眼差しが、ある。
優れた作家は、主観と客観の両方を持っている。
冷徹なまでに客観視された創作物の中に
「愛」という主観がにじみ出ることを、隠し切れない。
鬼海弘雄の写真には、
全く人が写っていない「東京迷路」においても、
それが感じられるから、好きなのだ。
以前、「情熱大陸」というテレビ番組で、鬼海さんのドキュメントを見たことがある。
夫婦で公営の団地に住み、プリントの水洗は風呂場でやっていた。
妙に親近感を覚えたものだが、
こんな仕事をしていても、食えない現実って一体何だ?
と、この国の文化さえも考えてしまう、そんな人だった。
鬼海弘雄って人は、
本当に「人間」が好きなんだな、と思う。
この写真集から感じるもの、学ぶものは、多い。
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「外世界」の何処と、どう繋がるのか・・・。極・私的な「内世界」のお話です。
by norazin
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